FXと輸出・輸入と景気

FXと輸出・輸入に関して一般的に次の点に注意しましょう。

まず、わが国の輸入のウエートはGDPの10%程度です。円高になっても物価がとたんに安くなるというものでもありません。

輸入価格が流通を通じて、消費者物価に反映されるまでには時間もかかります。一方、円安で原材料コストが上昇しても、わが国の産業構造は吸収力があり、物価への影響は比較的少なく安定しています。

むしろ現在の日本の国内消費の状況は、高齢化など、将来への不安がベースとなっていて、少々物価が安くなっても消費回復の口火にならないことに問題があります。


現状の日本経済から為替の影響を総合的に判断すると、FXでの円高はむしろデフレスパイラル効果を増幅させる結果になりかねません。したがって、円高による消費拡大、景気へのインパクトも、さほど大きくありません。

逆にFXで円安になると、輸出産業にはプラスの影響を与えます。

とくに国内設備投資に与える影響は、円安がプラスです。輸出も含めて企業は増産に向かいますので、設備投資の意欲は高まってきます。

景気に与える設備投資の影響は大きいと見られます。

現在の日本経済の状態から言いますと、円高、円安は輸出産業の回路で、景気に影響する傾向が強いと見られます。輸出産業の企業収益がよくなる方向、つまりFXでの円安が輸出産業のサラリーマンの所得を増やすことから、所得増加→消費拡大→景気拡大となり、若干なりとも景気がよくなるものと思われます。